ICTという言葉をご存知ですか?
情報 information
通信 communication
技術 technology
の英語の頭文字を並べたもので、そのまま「情報通信技術」と訳される。「IT」(情報技術)と全く同じ意味。
この言葉、日本では「IT」が圧倒的によく使われているが、国際的には「ICT」が一般的。
なぜ日本だけ「IT」が使われているのか?
官僚によると、ITの重要性をいち早く主張したのが通産省(現・経済産業省)だった。
情報と技術(IとT)は通産省の所管だったが、通信(C)は郵政省(現・総務省)だった。
そのため通産省の所管である部分のみを表記し、Cが抜け落ちた。
ちなみに、「ICT」という表記(総務省所管のC)が使われているのは、総務省がらみの事業がほとんど。
「IT」という言葉は広く国民に浸透し、市民権を得た。
今更、国際的に利用されている「ICT」への変更を訴えても仕方がないだろう。
なぜ「IT」というのか?